4kaku design

マーケティングを勉強しているWebデザイナーのノート


7月6日に開催された「WCAN 2013 Summer」に参加しました!
業務に沿ったお話から技術系のお話、仕事のビジョンにまで話題が及ぶ盛りだくさんの勉強会でした。今回は個人的に印象に残ったことについてまとめていきます。

全体の感想

ライトニングトークはもちろん、スピーカーのお三方もまったく別の分野を専門にされている方だったので、久々にゼロから学ぶことばかりの勉強会でした。
それぞれ実務・技術・マインドでバランスが取れていたように思います。

セッションごとの感想

ライトニングトーク

どれも全部興味深い内容でしたが、アップルップル森田さんの「社会人1年生、わたしの勉強法」というショートセッションが印象的でした。
新卒のマークアップエンジニアさんの勉強法についてのお話。
「勉強する目標を決める」「アウトプットを前提に本を読む」というポイントは今すぐ実践できますね。

ご本人のブログでスライドを公開していらっしゃるので、リンクからどうぞ。
私のようなWebクリエイターの卵には結構良い刺激になるかと。
WCAN2013 SummerでLTしてきました | mkasumi.com

矢野りんさん「モバイルコンテンツデザイン 設計から実装までのデザインプロセス」

スマートフォンアプリ・サイトを引っくるめたモバイルコンテンツのデザインプロセスについてのお話。
Simejiの開発プロセスを例に、具体的なエピソードを交えつつスマートフォン用コンテンツのデザインテクニックの紹介がメインでした。

「初期はさくさく作ってデザインコストを下げる」「質を上げるために、作り直しに強い構造にする」の2点が大きなポイントだったように思います。

モバイルデザインの特徴

  • 開発→公開→修正→開発…の区切りが短い(実際動かしてみないと分からない部分が多いから)
  • PCコンテンツ以上にユーザー中心設計(5W1Hがとても重要)
  • デザインの修正が多い

デザインパターンとデザインガイドライン

スピードが重要なモバイルデザインで「早くリリースする」ためのテクニックとして、以下のデザインパターンが挙げられました。
たしかに、ある程度形の作法を知らないと資料集めから始めないといけませんよね。

  • ドリルダウン(メニュー、設定画面向き)
  • エキスパンドリスト
  • アクションバー(FB、G+でお馴染み)
  • ダッシュボード(ビジュアルを強調できる)
  • タブ(表示がノンストレス)

スピードに対してクオリティーを上げるための重要部分をガイドラインとして明示しておく必要があるとのことでした。

Androidについては公式のガイドラインがあるので要チェックです。
Design | Android Developers

他にも、モバイルコンテンツ開発のヒントとして、バイドゥさんのユーザー行動調の査結果も紹介されました。

  • SNSや検索結果から個別ページに飛んでくる
  • ナビゲーションはあまり使われない
  • 冗長な文章はスルーされがち
  • 入力は原則させない

佐藤歩さん「ハイパフォーマンス・Webフロントエンド」

サイバーエージェントの佐藤歩さんによるWebにおけるパフォーマンスのお話。
プログラミングがほぼできない者としては初めて聞く情報ばかりでしたが、しっかりした構成とわかりやすいメタファーでなんとかついていくことができました。

デザイナーにも関係するパフォーマンスの注意点

  • RWDでのPC用画像をスマホに使い回すのはパフォーマンス低下の原因に。サーバーサイドで切り替えるのが理想的
  • Retina用の2x画像はキービジュアルやテキスト系画像以外なら必要ないかも
  • CSS3のbox-shadowやradiusは意外と負担になっているので、場合によっては背景画像の方がいい

プログラマーでなくてもWebサイトのパフォーマンスに配慮するのは当然の流れかもしれません。ペイントコスト関連の話はすぐにでも活かせる内容でした。

阿部淳也さん「Co-Creative時代の企画・ディレクション」

1PACの阿部淳也さんによる日々の業務というよりWebクリエイターの未来のお話。
「気付く/疑う・考える・行動する」を今日のゴールとして、押しつけではなく、あくまで聞き手が考えるきっかけを与えるよう意識されたセッションでした。

Web制作会社が手がける分野が拡大しつつある

Web制作会社がマーケティングやプロモーションにも進出している
=自分たちの価値を高めるチャンス!

「ばんばん作ってばんばん売る」時代は終わったので、コンシューマーに合わせたビジネスをするべきとのことでした。目指すコミュニケーションさえ明確なら設計で考慮すべき点も見えてくるというのは納得です。

Webが新しいコミュニケーションを生んだ例として以下のコンテンツを挙げられていました。
EpicMix Ski Application
The UNICEF Tap Project


Webを広告予算というより、マーケティングの予算として捉える&クライアント側に捉えてもらうためのノウハウもご紹介いただきました。
クライアントさんを啓蒙するという発想はなかったので、新鮮な切り口でした。

次回のWCAN

次回のWCAN Autumnは秋恒例の複数セッション同時進行の大型イベントだそうです。
WCAN公式サイトをチェックしつつ続報を待ちます。