4kaku design

マーケティングを勉強しているWebデザイナーのノート

9月20日(土)に開催されたWCAN 2014 Autumn に参加しました。
今回はマルチセッション方式だったので、ルームBの司会もやらせてもらいました。


今回選択したセッション


今回はルームB(秋のWCANはマルチセッション方式で、3部屋の中から聞きたいセッションを選ぶことができます)のマイクと照明を預かる身だったので、部屋に固定で詰めていました。よって、聴かせていただいたセッションは以下の通り。

  • セッション1「ボクらは誰でもセカイと未来を変えられる 〜+1スキルのご提案〜」
  • セッション2「Web制作を好きになる指導法 ー生徒と学ぶ3年間ー」
  • セッション3「ウェブデザインにおける動きの演出のついて」
  • セッション4「ニュースから読み取るこれからのデザイン」

セッション1
「ボクらは誰でもセカイと未来を変えられる 〜+1スキルのご提案〜」

デザイン工房ハラペコの西岡 克真さんによる、Web屋さんでも(だからこそ?)できるモノ作りについてのお話。

Web屋さんとこれからのモノ作り

3Dプリンターやカッティングプロッターなどなど、ついこの間までは高価で手が出せなかった機材にがんばれば手が届くようになった昨今。一部のスペシャリストにしかできなかったモノ作りの世界もサーバー型からPeer 2 Peer型の開発の時代に変わっているとのことでした。
HTML5を使った家計簿Webアプリや片腕が使えない人のためのキーボード作りのお話もとても日常に密着していて楽しかったのですが、一番夢があるなぁと感じたのはVRヘッドマウントディスプレイのお話でした。ベースキャンプ名古屋のお客さんにスマートフォンとボール紙で作ったヘッドマウントディスプレイを見せてもらったことがあったので、Unityを始めて2週間でできたよ!というお言葉にはびっくりしました。

重要なのは、「やってみたい気持ち」

たとえば、プロジェクションマッピングというと東京丸の内駅や東京タワーの大規模なものが浮かびます。しかし、西岡さんが仰る通り「大きな企業がやったことなどの情報に踊らされず、自分にできる簡単なところから始めてみる」というのが、モノを作るにあたって一番大切な心構えではないかと思いました。遊び感覚で始めたことがお仕事に繋がったりしたら、とても幸せなことですよね。

なにかモノづくりが始めたくなるセッションでした。

セッション2
「Web制作を好きになる指導法 ー生徒と学ぶ3年間ー」

名古屋市立工芸高等学校 加藤 ひとみさんによる、顧問をしていらっしゃる「Web部」の生徒さんへの指導方法についてのお話。

社会人になることを見据えた指導

加藤先生のいらっしゃる名古屋市工芸高等学校は、生徒さんのほとんどが卒業後は社会人になるということで、部活動の指導でも「徹底的にメモをとる」「目上の人との関係」といった社会人になる上でのルールが身につくような指導をされているそうです。加藤先生の熱心な指導と高校生さんたちのひたむきな努力の様子を聞いていると、自分の高校生時代の過ごし方や今の勉強のしかたについて身につまされるものがありました。さっそく「Webサイトのトップページキャプチャ100枚」の宿題は真似させてもらっています。

即戦力ってなんだろう?

加藤先生の指導方法(特に宿題の出し方と質問のさせ方)は今すぐ実践したい内容ばかりで終始楽しく聞いていたんですが、現在の高校生の就職活動についての話は聞いていて考えさせられました。市工芸のWeb部の学生さんは技能五輪にも出場されるような優秀な方たちですが、高校生なので自分でエントリーシートを書いて企業に送って…という当たり前の就職活動ができないルールがあるそうです。自分は色々なところをふらふらした末に今の仕事(駆け出しWebデザイナー)をしているので特に思うのかもしれませんが、やりたいことがある人がストレートに仕事につけないのはなんだかもったいなく思いました。

セッション3
「ウェブデザインにおける動きの演出のついて」

有限会社アップルップル 山田拓生さんによる、最近Web界隈を賑わせているUIアニメーションの事例紹介と付き合い方についてのお話。

なぜ、動きをつけるのか

「ユーザーのモチベーションを上げる動きを作れるようになる」ことをゴールに、最近よく見かけるUIアニメーションやインタラクションについてご紹介されていました。CSSアニメーションを実装しているとついつい面白みにとらわれがちですが、ユーザーにWebサイトのルールを理解してもらうための手段だということを忘れないようにします。生き生きとした動きをつけるための手段として紹介されていたオーバーラップアクションにも興味が湧きました。

紹介された事例は山田さんのブログにて紹介されています。
ウェブデザインにおける動きの演出について、WCANで発表しました | Notes | dotgraphy

重要なのはデザイナーとエンジニアの意思疎通

かっこいい動きを考えても、それがデザイナーの頭の中にしかなかったら誰にも見せることはできません。動きを実装するマークアップエンジニアさんに要望をどう伝えるかについても言及されていました。これは、アニメーションに限らずデザイナーに必要な心配りのひとつだと感じました。

セッション4
「ニュースから読み取るこれからのデザイン」

株式会社アクアリング 青山 敦司さんによる、デザイナーが生き残っていくために必要な「これから求められる要素をニュースから察知する」方法についてのお話。

デザイナーが見るべきなのは、トレンドだけじゃない

デザイントレンドばかりに気を取られがちで、ニュース(主に新聞)を蔑ろにしていたことを反省させられるセッションでした。とてもわかりやすい例として挙げられていたのが人口ピラミッド。日本が超高齢社会に向かっていることは当然知っていましたが、「だからこそ、アクセシビリティが重要になる!」なんてことは考えもしませんでした。この場合のアクセシビリティは「見やすさ」とも置き換えられるような気がします。

小さくなる日本が海外にどう打って出るか

日本が世界に占めるGDPの減少を例に、デザイナー(制作者全体ともいえます)がどう海外市場に売り込むかについて言及されていました。ホスピタリティのトピック内で紹介されていたガイドブックの写真についてのお話は今すぐ使えるテクニックだと感じました。(ガイドブックの写真は建物が素敵に見えるアングルばかりで、実地で道路からの風景を撮った方が実用性が高いとのこと)

1面2面をつらつらと眺めて終わりにしていた新聞ですが、デザインの種になると思って読むとやる気が出てくることがわかりました。三日坊主にならないようにがんばります。

WCAN 2014 Autumn を終えて

今回は初の司会(と実は懇親会の幹事もやらせてもらいました)ということで、進行にひやひやしながらの聴講だったのが悔やまれるくらい興味深いセッションばかり聴かせていただきました。WCANに参加するたび思うのは、好きな仕事を続けていくためには、(ある程度スキルが伴ってきたら)目の前のタスクを片付けているだけでは足りないんだろうなということです。ひとまず眼前のタスクをやっつけられるように精進します。